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元気な子どもを育む実践事例 10小学校と保護者

コダイラスロン

小平市立小平第六小学校・早稲田大学(東京都小平市)

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コダイラスロン

  陸上競技の10種競技をご存知でしょうか? 10種目の競技記録を得点化し、それらの合計得点で勝敗を決定するもので、別名を「デカスロン」と呼びます。コダイラスロンは、このデカスロンを参考に、児童が普段から行っている遊びや身体活動をそれぞれ得点化し、合計得点を児童にフィードバックして身体活動量の増強を目的とするプログラムです。

  コダイラスロンは約1カ月間のプログラムで、1週間を区切りとして4期で構成されます。各週によってテーマが分かれていて、1週目は学校の休み時間に、主にスポーツや道具を利用した外遊びを推奨する「スポスロン」、2週目は主に友人とともに行う外遊びの「ソトスロン」を実施します。3週目は自宅で行う家事活動や、両親のお手伝いなどを主な推奨種目とする「ジタクスロン」。4週目は、早寝早起き、歯を磨くなど基本的な生活習慣を強化するための「ハテナスロン」です。

  スポーツや運動だけでなく、家事活動や身体活動も推奨しているので、運動が苦手な児童に対してもからだを動かすように働きかけることができます。ジタクスロンを行うことで、保護者にも関わっていただくことができるのも大きな特徴です。

  コダイラスロンを実施した翌年は、健康づくり新聞「コダイラスロン新聞」を発行しました。表面は児童向けの内容で、裏面は保護者の方へ向けた情報提供ページです。児童が行っていることを保護者にも伝え、家庭を巻き込むことをねらっています。

  配布に先立って、身体活動や睡眠および食習慣に関する調査を実施しました。その結果、身体活動や睡眠などの生活習慣があまり定着していない児童を前期ステージ(がんばろうステージ)、すでに定着している児童を後期ステージ(いいぞいいぞステージ)に区分し、新聞に記載する内容に違いをもたせました。

  新聞は、2週間ごとに3回、児童へ配布しました。1回目は、身体活動と睡眠についてのアドバイスを、2回目は、より具体的なアドバイスに加え、間食の制限に関する記事を載せました。3回目は、身体活動のバリア要因である雨の日の対策を具体的に記載しました。また、睡眠に関する豆知識を記載し、テレビ視聴やテレビゲームを行う時間についても言及しました。毎回、新聞の内容を確認する○×クイズと養護教諭によるコラムを載せて、児童が楽しめるように配慮しました。

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